領域共催で「日本薬剤学会・第3回超分子薬剤学FGシンポジウム」を開催しました(9/12)

令和4年9月12日(月)、「日本薬剤学会 第3回超分子薬剤学FGシンポジウム 〜超分子医薬創出に必要とされるDDS・物質共生:出島から世界への情報発信〜」を領域共催として出島メッセ長崎にて開催いたしました。

 冒頭に、超分子薬剤学FGリーダーである川上茂先生(長崎大学)より本シンポジウムの趣旨が説明された後、招待講演として星野歩子先生(東京工業大学)より「エクソソーム含有タンパク質:臓器特異的転移と診断バイオマーカー」と題して、最先端のエクソソーム研究の成果についてご発表がなされました。

 次に、特別教育講演として、佐々木茂貴先生(長崎国際大学、日本薬学会会頭、物質共生領域総括班評価者)より「核酸医薬を通して薬学の将来像を考える」と題して、最先端医薬品の一つとして注目されている核酸医薬の臨床治験から佐々木先生ご自身の最新研究成果、将来の薬学のあるべき姿についてまで幅広くご講演いただきました。

 また、教育講演として石原比呂之先生(東京薬科大学)より、DDSキャリアの臨床知見・最新の学術的知見を踏まえて「実用化されたなのDDS製剤」についてご講演をいただき、今後のDDS製剤の可能性を大いに示唆する内容が発表されました。
さらに、教育講演(技術)として小暮健太朗先生(徳島大学)より「静電的相互作用に基づく脂質膜ナノ粒子の構築」と題して、小暮先生が長年携わってこられた脂質膜ナノ粒子研究から先端知見まで包括的にご講演をいただきました。

 一般講演では学生および若手を中心として、計9件の精鋭らによる発表がなされました。

依頼講演としては、3名の新進気鋭の先生方にご登壇をいただき、各々の研究成果の最新知見を御発表いただきました(清水太郎先生(A02公募班・徳島大学)、渡邊博志先生(熊本大学)、向井英史先生(長崎大学))。

参加者は、約70名と盛況でした。

今後、本シンポジウムで得た知見や議論が、領域の研究推進に貢献することを期待しております。
(文責:領域代表 山吉麻子)