「細胞を創る」研究会16.0 において、領域共催セッション「非天然化合物で生命・細胞に迫る分子システム」を開催いたしました(23.9.25)

令和5年9月25日(月)、「細胞を創る」研究会16.0 において、領域共催セッション「非天然化合物で生命・細胞に迫る分子システム」を開催いたしました。
このセッションは学術変革領域(A)分子サイバネティクス、超越分子システム、そして物質共生の3領域共催イベントです。
冒頭にオーガナイザーの豊田太郎先生(東京大学)より本セッションの趣旨が説明された後、下記5件(続いてポスターセレクション2件)のご講演がなされました。

「非天然化合物で生命・細胞に迫る分子システム」
(学術変革領域(A) 分子サイバネティクス、超越分子システム、物質共生との共催)
オーガナイザー:豊田 太郎 (東京大学)・若林 里衣 (九州大学)・山吉 麻子 (長崎大学)

講演者:
村山 恵司 (名古屋大学) 人工生命システム構築に向けた人工核酸XNAの鎖伸長反応
平井 剛 (九州大学) 擬複合糖質開発の醍醐味
村岡 貴博 (東京農工大学) 可視光で駆動する巨大膜変形と能動輸送
岸村 顕広 (九州大学) Frustrated charge hotspot仮説に基づくスポンジ型人工非膜オルガネラの構築
山吉 麻子 (長崎大学) 遺伝子の非コード領域を狙い撃つ核酸医薬の創製と物質共生

ポスターセレクション:
窪田 亮 (京都大学) 人工ジペプチド誘導体による液液相分離形成過程と内部構造ダイナミクスのリアルタイム観察
鈴木春音(東京農工大学)miRNA 検出とアンチセンス薬生成のためのCascade 反応を内包した分子ロボット開発

本研究会は、「細胞を創る」ことを目指している研究者らが主に活動しており、細胞膜や分子の動きを「群」として捉えシミュレーションや数理モデリングを駆使する発表が多くあり、日頃馴染みのない最先端知見に触れ多いに刺激を受けました。
その中で、本セッションは分子の創製から細胞内への応用へと構成し取り纏めたことで、(ややアウェーな分野ながらも)非常に盛況で多くの質問や議論が飛び交いました。

今後、本イベントで得た知見や議論が、領域の研究推進に貢献することを期待しております。

文責:山吉麻子